向き合う日々

動いて考えて捨てて減らして、感じて変わっていくかもしれないブログ

そつえんをいばるかい?

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息子(5歳)を教室に送り届け、出入り口の門扉に手をかけた時聞こえてきた。

 

 

「そつえんをいばるかいって、◯◯(年長)組さんはだれにいばるの?」

 

 

今日は「卒園を祝う会」である。「そつえんをいわうかい」→「そつえんをいばるかい」…「祝う」→「威張る」。ぐふふふ…。母音は合ってるんだけど…。

 

門扉の横には、いろ紙で桜の花びらをあしらった立て看板があって、卒園を祝う会と書いてあった。祝うを威張ると言っていた男の子は、息子より一つ年下の年少組Kちゃん。行事がある時にだけ立ててある看板を見て、おそらく「なんて書いてあるの?」とお母さんに尋ねていたのかもしれない。

 

お母さんは普通に「卒園を祝う会だよ」と答えたのだろう。でもKちゃんは「卒園を威張る会」と聞き間違えたらしい。

 

「威張る」の意味は知っているんだと思う。絵本に出てきたりするし。「祝う」は知らない…というか、聞き慣れないというか、身体にまだ入りきらない言葉なんじゃないだろうか。

 

「だれにいばるの?」っていうところまで考えたのがスゴい。色々頭の中で考えたんだろうな。自分の中にある「威張る」と、年長組さんの様子を想像して、?マークがいっぱいになったのかも。

 

「そつえん」は多分わかってるはず。「そつえんかいのれんしゅう」っていう言葉や「そつえんかいのりはーさる」っていう言葉を聞いて、練習してきたのだから。年長組さんは、もうすぐ小学校に行ってしまう…って知ってるんだ。

 

日常では、「お祝いしよう!」という「おいわい」は使うけど、「いわう」はあまり使わないな。「い」と「う」の違いだけど、幼児には違う言葉に聞こえそう。

 

 

ここで思わず更なる私の妄想を開始。

息子だと多分「いわうってなぁに?」って突っ込んで聞いてくる…。そしたら私は「お誕生日のお祝いと同じで、おめでとうって喜ぶことかな。」と言おう。だけどアイツのことだから「卒園して寂しくなるのに、なんで喜ぶの?」とか言って目に涙を溜めるんだ…、そんでそんなアイツの姿を見て、私もウルウルするんだよ…。

 

って、おかしな方向に行ってしまい、ちょっと感傷的に。うちの子の卒園じゃないんだけれど。

 

年中組と年少組は、お別れのご挨拶をのべるようだ。昨日家で予行練習として披露してくれたが、予想外に長い台詞で驚いた。今日は本番だということで張り切って登園したけれど、実は緊張していたらしい…。

 

毎日ジャージ姿の先生も、今日は清楚なスーツの装い。息子は開口一番「先生かわいいじゃない。とても似合ってるよ。」と言っていた。お前は彼氏か!みたいなツッコミをしたくなったけど、いいねぇ、気持ちを言葉にして伝えるって…。

 

 

年長組さんには、大好きなお友達がいる。きっかけは同じプラレールのTシャツを着ていたこと。当時お友達関係で悩みを抱えていた息子は、違う学年のお友達が居ることで救われていた。

 

 

「◯◯くんが居なくなるのは寂しい。」

 

 

出かける前、靴を履きながら息子は言っていた。