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向き合う日々

動いて考えて捨てて減らして、感じて変わっていくかもしれないブログ

春の味で思い出す、母乳の色。

 

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夫の趣味の畑には、秋に収穫を終えたブロッコリーの茎根をそのままにしてあって、越冬しました。「脇芽が出て食べれるよ」とご近所さんが教えて下さったのだとか。

 

収穫してきてくれました。

 

茎が伸びて蕾が開き黄色い花が咲いて、雰囲気は菜花(なばな)に似ています。もう少し早く収穫してもよかったかな。洗ってからフライパンにコップ一杯の水を入れ、蓋をして蒸し茹でしました。

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鮮やかな緑色。春だなぁ…と一声出ます。

ブロッコリーらしからぬ見た目でしが、味はしっかりブロッコリー。マヨネーズとの相性抜群でした。

 

 

この時期に鮮やかな緑色の葉物野菜を見ると、必ず思い出すのが母乳。

 

 

10年前の1月娘を里帰り先で出産し、母乳の需要と供給が安定してきた3月〜4月頃、無性に食べたくて食べたくてたまらなかったのが「緑色の菜っ葉」で…。

 

私の生まれ育った地方では、昔から「くきたち」というアブラナ科の葉物野菜があって、この時期になるとどの家でも収穫し春の味を楽しみます。ちょうど、今回夫が収穫してきたブロッコリーの脇芽に似ていますが、葉は大きく苦みもあって茎の部分はアスパラに似た食感です。

 

元々大好きな菜っ葉ですが、あの時ばかりは異常とも思える程の欲求でした。

 

毎食「おひたし」として大皿に用意されるのですが、取り皿にとって食べるのも面倒で、私の分だけ別鉢に用意してもらっていました。塩分を控えていたので、おひたしというより、茹でただけ。それでも「おかずより白米と緑の菜っ葉が食べたい」そんな気持ちが強かったのを憶えています。

 

緑の菜っ葉に飢えていた頃、生後3ヶ月の娘が発熱。育児疲れも手伝って私も一緒に発熱。私は抗生剤の服用になり、母乳は一時中断となりました。

 

母乳は出し続けていれば止まらないと看護師さんに伺い、手動の搾乳機で搾乳。発熱しながら母乳を搾る作業はしんどかった…。でも搾らないとおっぱいが張って、それはそれで辛いし、ひたすら搾りましたねぇ。あれは大変だったなぁ。

 

搾乳した母乳は抗生剤入りってことになるので、廃棄するのですが、搾った母乳をよくみると、なんだかそれまでと違って緑がかってているような…。気のせい?いや、なんかやっぱり…。母にみてもらうと…

 

「うぅ、緑だ…。」

 

緑色がかった母乳になってました。葉緑素?の影響だかなんだか、科学的根拠はさっぱりわかりませんが、本来の母乳色ではなかった…。

 

産後すぐの初乳は、黄色みがかってるんですよね。どんどん飲んでもらううちに乳白色に変化していく。娘は吸う力が弱くて吸いきれなかったので、安定するまで手搾りしては哺乳瓶に移して飲ませていました。そんなこともあり、割と頻繁に母乳の色を見ていたので、あの時の変化には驚きましたよ。

 

初めての育児で初めての母乳。正直辛い事が多かったけれど、「緑がかった母乳の色」はあの時の私の緊張をほどいてくれた一つのエピソード。クスっと口角が上がる驚きは、今でも良い記憶に分類され、春の味を感じると思い出すのです。